地方に家を建てる備忘録的なブログ

都市部出身者が地方で家を建てるということ

【対策方法(2)】R4年度第二種電気工事士筆記試験

今日は筆記試験対策について追記しておきます。

この対策についても、結構たくさんの参考書や問題集、メディアに、オンライン/オフライン講習会なんていうのも存在していて、あるいみ教育産業化しているんだなと実感しました。

でも、最終的にやられければならないのはただ1つ。
”自分の頭に筆記試験に対応できる知識と多少の応用力を入れる”
ということです。

そして、筆記試験対策のコツ
 出題分野ごとに分けて、どこで得点を取り、どこを見限るか、、、を早めに判断することです。


悲観視しない

得点率60%で合格なので、逆に言えば40%間違えても良いのです。
”50問中、20問間違えても良い” と思えば気が楽になります。
んが、、、、油断したくないですよね。何度も受験料を納めるのも釈然としませんよね(笑)だからこそ、確実に60%以上の得点率を実現したいわけですよね。
そこに受験の心理があるんだと思います。これってなんの資格でも受験でも同じことじゃないかな。。。と筆者は考えます。

 

ちょっと覚えたら寝る

これかもしれません。
一夜漬けの勉強ってあんまり役に立ったことがありません。
覚えた直後は記憶があっても、実力として定着化しません。
睡眠と学習がセットになって記憶や考え方が定着していくんだと実感しています。
みなさんも脳細胞持ってるでしょ?(笑)

ちょっと学んでちょっと眠る。あるいは毎晩睡眠直前に記憶してから眠り、

翌日起床直後に実力確認を行う っていうサイクルで勉強すると良いと思います。

 

簡単な分野問題から学習する

 

ハードルが低い方が心理的な敷居が低いってことです。

また、どの分野が重点的に出題されていて、簡単で着実に得点できる問題から学んで実力を確認しながら階段を上るようにしていけば心理的に楽でした。

電気器具の記号と名称を眺めるところが一番楽です。

電気工事をするためにこの資格を取るわけですから、自分の好きな場所を工事している将来の楽しい自分を想像して勉強しました。

 

 

繰り返し学習する

解く⇔確認する⇔解説見る の繰り返しです。

 

いきなり問題を見て不正解だったら、普通に落ち込みますよね。

ちょっと参考書を見たあと問題を解いて普通に不正解だった場合、落ち込みません?

学んだのに何で正解にならないんだ?って。

でも安心してください。何度も何度も繰り返し覚えこませるように学習してみてください。

 

動画解説(Youtube)を見まくる。

昔はいざ知らず、ネットには動画解説があふれています。

それも分かりやすく、効率の良い学習が出来るように。

あれをBGV(=バックグラウンドビデオ)として流しながら、通勤電車や事務作業の傍らやればいいのです。

本を開いて図解と文章でしか学習できなかった時代ではなくなりました。

解説者の口調/抑揚、内容でも力点の置き方により、今まで以上に効率よく頭に叩き込める時代がやってきたのです。利用しない手はないです。

日本エネルギー管理センター事務局 や 電工試験の虎_ホーザン のチャンネルを流し見すると良いと思います。


間違えたところを繰り返し学ぶ

私はD種接地工事の所とか、管を何メートルで保持すべきかとか、屋内配線工事に係る細々としたところを覚えるのが苦手でした。しかし過去問を見る限り出題傾向は高そうでした。つまり避けて通れないと思ったので何度も解ける練習をしまくりました。

参考書は、、、

筆記対策に用いたのは、下記の2冊です。
”いちばんやさしい”も補足的にやりましたが、結果的に”すぃ~っと合格”を重点的に学びました。
ある程度学んだら、ひたすら練習問題の繰り返しが良いと思います。

一度の学習に長時間かけず、スキマ時間に短時間学習を多くする方が頭には入りやすいでしょう。

 

 

 

【合格しました&対策方法(1)】R4年度第二種電気工事士技能試験

先日から勉強&対策している表題の資格試験の発表がありました。
結果的に無事に合格しました。
合格自慢は置いといて、備忘録としてこういった資格試験の対策方法を列挙しておきたいと思います。

今回はその1。

【試験本番で留意すること

試験に合格したいのであれば、
採点する側の立場に立って解答や評価してもらいたい成果物を出せばいい。
つまり、”誰から〇をもらうのか、どうすれば〇を貰いやすいか” だ。

非常に当たり前のことだが、それを詳しく書いていきたい。

■試験本番では作業性良く


これは前回書いた試験時の作業机のフォーメーションのことです。
それは採点者側に関係あるのか?...あると思います。
というのは、作業性によって工作物の出来上がりに差が付くからです。
なので、しつこいようですが、前回ブログで書いた作業フォーメーションは気にしましょう。

↓↓↓↓↓

makehome.hatenadiary.com

<<<作業環境を提示する>>>

・どんな作業環境をつくったか

・工具レイアウトや作業流れをどうしたか

 

■誤解を招かず、明瞭な成果を出す

次は工作物の品質に関してです。
合格基準はあらかじめ試験センター側が提示しています。

採点基準が各試験官でバラつくことが無いように対策されているでしょうから、
どこがポイントなのかを明確に理解すればいいのです。


www.shiken.or.jp

 

上記に書かれている詳細を守ることは合格するためには当然です。
ですが、紛らわしかったり、微妙な出来栄えで提出する人っていますよね。
筆記テストで言えば、漢字の止めやハネの部分が微妙だったり、カタカナのツとシの区
別がほとんど付きにくい人。

そういう人は要注意です。

試験官に対して、下記3点を留意しましょう。

・作業的に誤解を招くようなことをしない

・作業が明確に分かるようにする

・採点しやすいようにする


彼らも短期間で数多くの受験者作品を採点します。
ですから、作品あたりの採点時間は短く、欠陥があればバサバサ落としていくでしょう。
であれば、一目瞭然な正解で、かつ、余計な突っ込みどころを作らない作品を作ることが大事です。

要するに、

相手の立場になって物事を考えよ、そこにより大きな自分自身がある

ってことでしょうね。


その2に続く

【受験レポート】R4年度第二種電気工事士技術試験

未来の私へ。
表題の件でご興味のあるみなさん!

ども、こんにちは

筆者は先日から第二種電気工事士の資格試験に挑戦しています。
それって ”地方に家を建てること” と関係ないじゃないかって?? 
いやいや、、、家を建てるときに電気工事ってするでしょう?

地方で電気工事屋さんを雇う??
これから地方に電気工事できる業者、高齢化するし人不足じゃん??
だったら自分でやった方が都合良いしお金もかからない。
何より家をメンテするときも事情が分かっているため何かと良い。

そんな理由もあって今年は仕事の合間にその資格取得を目指しておりました。
ご存じの方もおられますが、試験は1次筆記試験と2次技能試験の両日に分かれており、両合格で初めて資格取得となるわけです。

2022年上期は、筆記が5月29日(日)、技能が7月23日(土)で私は受験しました。

今回はその感想を書いておきます。
また、後続の方の参考になればと思います。

■試験前状況~試験の流れについて

私は9:15頃に会場の建物に到着しました。
試験会場の部屋に行こうと思ったら、着席できるのは10時から。
ということで、早く来た皆さんは全員建物のロビーの椅子や休憩場所で
待っていました。
その後、10時から体温検査と手指の消毒をして試験部屋に。

10:50 受験上の注意事項説明
10:55 までに着席。
11:00-11:15 試験内容
11:18-11:28 配布物の内容確認
11:30-12:10 技能試験
試験終了後は、速やかに退場…の流れでした。

試験開始前は緊張もしました。
11:28-11:30のたった2分が凄く長い!
しかし、技能試験時間の40分は一瞬です。


■試験会場について

大きなホールに3人掛けの長机に、受験者が2人着席。
1部屋に120人前後収容でそれが2部屋でした。


”作業場所がとても狭い”と先輩受験者たちは書いておられたので、
少しでも効率よく、場所を有効に使うことを考えました。
受験生にとって作業環境は、例えるなら戦う城、コックピットです。
環境フォーメーションは整えましょう。

・試験開始前にしたこと
 長机の半分が自分の作業場です。
 下記画像が机の配置。
 受験番号:すでに机にシールで貼り付けてありました。
  受験票:合格後に郵送されてきた受験票を置きます。試験中に回収されます。
  濡れ布巾:試験前にトイレなどで絞っておきます。作業中の手の汗や油拭き、支給材料被覆線をまっすぐ伸ばすときの押えなどに。
  作業台紙:支給品です。A3よりやや一回り大きいサイズです。
ステンレス定規:長さ測定のため40cmのものを、マステで貼り付けました。
工具置きバット:100均で買ったバットで、そこに支給品や工具類を置きました。

 

作業環境フォーメーション

・必要最小限の工具を机上に
 多様な工具類を持参するのですが、出番が無い工具があれば早速片付けましょう。
 例えば、部品リストにねじなし電線管が無いなら、ウォータポンププライヤーは机上に置かず、カバンになおしましょう。

・ゴミ袋は?
 筆者は段ボール32cm(横)*23cm(縦)*18cm(高さ)の段ボールに各工具類を入れて持参しました。その段ボールにビニル袋をはめて、被覆線を切断後、ゴミはすぐにバチバチ、ボトボトと落として捨てていきました。
机の上ではなく、机の下、私の椅子の手前の床に設置です。

 

■出題内容について

技能試験の候補問題は全部で13問あって、事前に公表されています。
↓これね。
www.shiken.or.jp

会場では、まず問題用紙、次に工作部品が配布されます。

問題用紙表紙に書かれた、支給材料リストで出題内容が予想できます。
・埋込連用タンブラスイッチ(3路)×2
・埋込連用タンブラスイッチ(4路)×1
これで確定です。

今回の出題は、No7 でした!!

マジか、、、正直、焦りました。
ネットやYoutubeなどでも、作業時間が一番かかる難関と言われる問題です。
事前に練習しましたが、いつも40分の試験時間ギリギリで見直す時間なし。
複線図描こうもんなら、作業完成しないでしょう。これはヤバい!!

表紙の支給材料を見て、試験開始までの数分は頭の中で作業手順をシミュレーション

しました。

 

■試験中の所感

集中しすぎて、あっという間の40分でした。
焦ったり迷う時間があれば、とりあえず機械的にできる作業をまずドンドンやっていく…みたいな感じです。
被覆線を指定寸法に切り揃えている間、次の作業を考えている、、、みたいな。
隣や周囲がどのような作業をしているのか、気にする余裕はありませんでした。

ジョイントボックス加工、寸法通りに被覆線の切断&剥ぎ取り、ランプ周り加工
スイッチなどの差込み作業などは、必須作業ですし、あんまり時短する余地はありません。ひたすら正確に淡々とやるだけです。

先ほども書きましたが、複線図を書く余裕時間はありませんでした。
なので、
・接地線の白をまず結線
・3-4-3のスイッチは対称になるように配線
  (こんなかんじになるように⇒)<=>
・3のスイッチはどちらも黒を0に

として、電流の流れるイメージをしながら完成させました。
迫りくる試験終了時間のプレッシャーと戦いながら、最後の結線と経路確認をしたと思ったら、終了の合図!!! 受験番号と名前が書かれたタグを結び付けて終了です。

■終了後の流れ

試験が終了したら、速やかに後片付けを指示され、順番に退場をしていきました。
ホッと一息つく間もなく、誘導されるがままに会場から退場です。

<総合的な感想>

かなりあっという間でした。
焦ったり悩んだりする余裕すらないまま試験が始まり終わった印象なので帰宅してから何が何やらよくわからない感じでした。
とりあえず、配線が間違えてないか、確認しましたが、大丈夫なようです。
あとは、合格発表を待つのみ…

それと、実は筆者は受験日を間違えていました。
あと1週間練習時間があると思っていた矢先の週末でしたので、突貫で対策を行いました。なので候補問題をすべてやっていません。作業時間が掛かりそうな問題、特徴的な作業がある問題の特定の工作作業を何回か繰り返し、一番時間が掛かりそうな候補問題、つまりNo7も含め、4つだけやっていました。そういう意味ではラッキーだったのかもしれません。

 

 

団塊の世代は問題児率が高い。地方都市ではさらに高い。

もうね、これ絶対的な経験則です。
きつい表現でしょうが、ほんとにこう言いたい。
”今後の将来に何の責任も持たず周囲に迷惑かけるくらいなら
もうこの世から退場してください!” と。


■年齢別の人口に占める割合と彼らの生い立ち

団塊の世代って言いますよね。
wikiを参考にすれば、「団塊世代(1947年(昭和22年)〜1949年(昭和24年)生まれ)」で、2020年での年齢は72〜75歳のあたりの人たちです。

ご存じの通り昭和20年8月15日が終戦
その後日本国内は価値観や生活様式の大転換を余儀なく強いられることになったのです。もちろん終戦当時です。お金もモノも全然なくて、生活水準から改善しなければならなかった時代。
そんな中、人々は子供を作るしか愉しみと希望がなかったんじゃないのか!?(笑) と筆者は想像するんですよね。
色々追い込まれたら生存欲求が増して、それが生殖欲求、行動に移り、ひいては
自分たちの血がつながった信頼できる人手が確保できる…と。

■出し抜いて生きのびた人たち


そして生まれた子供たちは周囲に同年代がたくさんいました。
敗戦後教育内容の転換を強いられたとはいえ、たくさんの子供を
担当できる限り先生は面倒見ていたという感じですよね。

そんななか、少しでも自分に有利になるようなことを考え、周りと差別化できるような行動をとって大きくなっていったわけです。
みんながそうじゃないだろうけど、そういう子、多かったと思います。

この話がもし、ピンとこないなら、ちびまる子ちゃんを見てください。
同じような教育環境下で、個性を出して引き立ててもらって、良い思いをするには…
みたいな子供パラパラといません??

■そして情報が少ない地方都市の特徴と混じってしまうと・・・


そして、現状のお話に戻るんですが、そんな団塊の世代が今地方都市にはびこっています。

前述のような、駆け引きが子供レベルの喧嘩や言い争いで済めば何も問題はないんです。ですが、そんな彼らもアホなりに人生経験を積んで知恵をつけていきます。
こうすれば相手を騙せる、ひるませることができる、、、そんな悪知恵を何故つけたのか。

それは、
周囲を出し抜いてまでもより良い暮らしを目指したから。
そうした方法論や生き方が良いと今でも信じ込んでいるから。


まだ都会で自分たちと違う世代と触れ合う団塊の世代はましな方だと思います。
従来のやり方が通用しないと価値観を補正できるから。
でも地方都市は人口流動がほぼ無いため、それはできない。
なので現代でいえば、明らかに詐欺と言ってもいいような駆け引きをする人物が多い。

でも、彼らの暴走を止めたり取り締まる手段が今の社会にはない。
そんなので過疎化や人口減少社会が、国家が上向くはずが、、、ない。

R4年度第二種電気工事士筆記試験の感想

ちょっとご無沙汰しました。

 

本日は表題の件で報告です。
筆者は今後自宅を建設するために電気工事士(2種)の資格取得のためにこれまで対策&学習してきました。

本日5/29は試験日。
午前からのカリキュラムで受験して来たのでレポートと感想を書いておきます。
時が経って、私の懐かしい備忘録的なものに、そして今後受験される方の一助になれば。

試験会場について

会場は、某ホテルの大広間でした。
これがまた、懐かしい会場でして以前筆者が大学受験生の頃に泊まったホテルでした。
外装がきれいになったり、経営母体が変わったりしましたが、建物の形状は全く同じ。
だから、懐かしいやら、あるいみトラウマやら。なのでちょっと過呼吸気味でした。
試験前に飲み物を意図的に探し回りたい、、、そんな気分になるくらい、なんだか落ち着かないそんな心境でした。

毎晩、自分の好きな酒を飲み、リラックスしながら試験対策の動画をプロジェクターで観ながら寝落ちしつつ学習する・・・というのをやっていたのですが、実際の緊張状態で解くのとは精神状態が違います。
そういう意味では、緊張感をもって勉強した方がよかったかなぁと思う部分もありました。例えば、電力を求める時、1時間30分=90分=5400秒 ですよね。
計算するときに60を掛け忘れたり、かけすぎて計算間違いを起こし、不安な心境になり危うく頭に血が上りそうになりました。

何が言いたいかというと、実戦会場を想定した学習も必要だということです。
今回は幸い大した得点率を求められないので安心でしたが、それでも大事なことと思います。


受験者、受験人数について
私が受験した会場の人数はざっと400人前後でした。
コロナの影響もあってか、会場に人を詰め込むわけにもいかず、
長机に2人ずつ座って、極力密にならないよう。。。という対策はなされていたと思います。と言っても、もはやコロナ騒動も終盤に差し掛かっており、心理的な緊張感はあんまり無かったんじゃないかなという印象です。
学生服を着た少年から、初老、いや白髪の老人まで年齢層は幅広かったです。


試験時間について
試験は120分。
試験開始後60分経てば退出可能でした。
その後の退出は挙手をして試験官の合意のもと出ていけるというものでした。
筆者は90分くらいで退出しました。
例年の難易度と同等な印象を受けましたし、目安の合格得点率60%を目指して解答をしました。
退出者は60分後にたくさんおられました。
本当に解けたのか、それともこれ以上頑張っても結果に影響がないから諦めたのか、それはわかりませんが、筆者は合格したいので結構時間を費やして粘った方です。


試験内容について
今までIV1.6mmの電線を使うのが基本的な電気工事という印象でしたが、
だんだんと電力需要が増加していくのだという予感がします。
今まで圧着スリーブは小か中を使うという印象でしたが、今回出題された問題は大を使うというものでした。

また、接地工事や配線工事そのものも、今風に合わせたものにシフトしたそうな、
そんな出題内容という印象を受けました。
過去問を繰り返し解いて覚えるくらいにやったら、ギリギリ6割は取れると思います。
ですが、”今後の電気工事の必要性に迫られた出題問題に変わっていくのではないか”という印象が強くしました。

総論
結局は基本的な知識と実践を想定した出題がされているという印象でした。
つまり配線を行う際の図面をちゃんと理解でき、複線図のような実践的な知識とスキルがあるかどうかを考査しているし、今後もしてくるんだろうという感じです。

私は自己採点で50問中41問正解でした。
確信を持てたのが35問、不安だったのが6問。
結果的に合格判定だと思いますが、そんな結果です。

【チェックリスト付き】家探しの条件

空き家物件を探すとき、何をチェックすればいいのだろう??

売主や不動産屋が帯同した、物件内覧時に、
その場で思いついたことだけを聞いて納得するだけでは絶対ダメ!!

場当たり的に物件を見てきただけでニコニコして
『移住先の物件決まった~』とか言ってる人がたまにいる。

が、そういう中途半端な認識が後々問題やトラブルの原因になって
結局退居した人を何人も知っている。正直、彼らはアホだ。
ちゃんとしっかり取りこぼしが無いように確認することはして
双方が納得できるように、そんな売買契約を行いたいものだ。
そのために何を聞き、確認すべきか、チェックリストとして私は事前に用意して空き家を探した。その際のチェックリストを披露したい。
今後の移住活動者の参考にして頂ければ幸いだ。

それでも完璧なチェックリストとは言い難いのだ。
なぜなら、その土地集落独自の地元ルールやお決まりがあるから。
そこは各自で調査してみてほしい。


【家探しチェックリスト】

1)売買対象物件の確認(土地)
 どこからどこまでですか?
 明確な境界がありますか?
 土地の区分はどうなっていますか(地目変更はどうなっていますか?)

2)売買対象物件の確認(建物)
 下記についてどうですか?
 築年数は?
 耐震対策は取られていますか?
 雨漏りはしませんか?
 湿度による影響は例年ありますか?
 その他、生活時に気を付けるべきことはありますか?

3)当該物件の現在の税金は?
 固定資産税や都市計画税など、かかる税金はどれくらいですか?

4)取水(=生活用水)についてどうしてますか?
 上水道(あるいは水源)の引き元は?
 使用料は?あるいは年間保守費用は?
 使用量の制限は?
 組合などの取水制約などはあるのか?
 新たな加入権など追加費用の支払いはありますか?

5)生活排水について
 下水/汚水の処理方法はどうしてますか?
 管理費用や管理方法(例 浄化槽など)は どんなものでしょうか?
 排水処理する際に周辺と揉めた経緯はないか?

6)共有資源・設備について
 ご近所さんとの共有資源で気を付けるべき部分はありますか?
 例)道路、水、目の前の土地や耕作地など

7)自治会や組合などについて
 共益のためにやっている活動は?(水、道、田んぼ/畑、焼畑等)
 周辺近隣の方との間で、”やるべきorやってはいけない” の取決めはありますか?
 ゴミ出しなどのルールなどは?
 (後付けで言わず)このエリアの決まりやルールがあればぜひ教えてください。

8)過去に災害がありましたか?季節によって困ることありますか?
 火山、洪水…あるいは冬季雪や夏季台風など
 季節風はどちらから吹くか?

9)売買するとして、不動産屋を仲介しますか?
 住まい補助金制度や耐震補強制度など助成制度適用できる場合がある

10)売主情報について
 以前ご先祖はここで何を営んでおられましたか?
 (売主の)年齢、現住所、連絡先(電話)、お仕事は?・・・

11)近隣の人間関係
 付近にご親戚や心やすい方はおられますか?
 ご近所さんとは友好関係です か?
 ここの自治会・会長さんは?

12)その他のトラブル要因
 消火栓・消火水槽は?
 境界や権利などで周囲とトラブルになった経緯はないか?

13)その他のインフラ整備
 電気は100V 200Vともに引けますか?
 ガスはどこの会社をつかっていますか?

14)必要書類の取得について
下記必要とされる書類は必ず用意してもらうこと
・公課証明書
・アザ図
・公図
・登記識別情報(登記済権利書)
・固定資産税納税通知書および固定資産税評価証明書
・土地測量図・境界確認書
・建築確認済証および検査済証、建築設計図書・工事記録書等・
耐震診断報告書・アスベスト使用調査報告書等
・地盤調査報告書
・住宅性能評価書
・既存住宅性能評価書等、物件の構造等

共用設備・資源の近隣住民の合意書ならびに権利書
・水道組合(取水、排水ともに)(継続使用できること)
・道路
(上記のような権利が必要であれば)

15)物件の確認
・相続がきっちりなされていて、売り手に全権があるかどうか
 (共有名義になったりしてないか)
・何かの借入の担保になっていたり、抵当物件などに絡んでいないか
・売り手/買い手双方に補助助成制度があるか

番外)その市町村の空き家対策や助成制度がどこまで行き届いているか

・登録時にどんな情報を持って登録したのか
補助金制度があるのか
・相場の算出方法が妥当か

地方ルールの重要性

『日本国には法律があって、その法律を守れないと場合によって罰せられる』
ということは小学生でも知っています。
もちろん、皆さん遵守して生活されていますよね(笑)

ですが、地方都市はそうじゃありません。
もちろん日本国内ですから、日本の法律が適用されます。
でも、それだけではありません ってことです。
その集落独自のルール、不文律が存在するのだ。

具体例を列挙しながら説明したいと思う。

1)道普請

”公道を始め人々の利用頻度の高い道”は公共性があります。
だから、国や自治体は優先的に保守管理してくれます。

しかし地方都市や集落は、高確率で幹線道路から奥に入ったところにあります。
つまり私道や里道といった、”周辺住民が協力し、保守しなければ成立しない道”
というのがあるのです。

使用頻度が低いが公共性はある道の保守活動はその道をメインに使う人、
つまり周辺住民が行います。

まず、草との闘いです。
道沿いの雑草は容赦なく育っていきます。春先から梅雨前にかけて生き生きと育ってしまい、道路幅が狭くなり車のサイドボディが擦るほどです。何百メートルをみんなで草刈り&刈り草の廃棄活動を年に2-3回行います。もちろんシーズンは暑い日です。

そして自然災害。
時として、台風や豪雨が通過したら道路の壁面の土砂が崩れたり、側道の大木が倒れて道をふさぐこともあります。その時、集落のトラクターを持つ農家のお家が出動して土砂撤去。あるいは、チェンソーで倒木を細かく切って廃棄。そんなこんなも周辺住民の協力です。

2)水普請

都市部生活をしていた頃は、生活するのに何が必要だろうか??って考えたとき、
正直、”お金”としか思っていませんでした。
でも地方都市生活では絶対違うと思います。
それはそれで大事ですよ。でも、もっと根源的な話です。

そう、人間も生き物。
生き物である以上、水は不可欠です。
飲料水、風呂掃除洗濯、手洗い、便所、、、と基本的な日常生活では水がいるのです。

”そんなこんなもすべてお金があれば解決できるでしょ??”とか言ってる人は絶対地方生活には向かないと思います。そりゃ金に物言わせて業者に頼めばいいんだろうけど、
それもどこまで。。。

都市部のように公共浄水場があって、国や自治体が率先してバックアップしてくれて・・・っていうのは期待できません。

自分たちでボーリングしたりして地下水や湧き水を生活用水にしているところの方が多いです。
そりゃ、井戸掘るのに自治体が補助を多少は出してくれるかもしれませんが、
その後の管理保守はやはり地元住民です。

取水源の雑草刈り、ゴミ掃除、水源の1次タンクの内壁洗浄、ポンプ揚水後の2次タンクの内壁洗浄、配管掃除は誰が行いますか?? 年に2-3回 ⇒ もちろん地元住民です。

数年前、水源が枯れたことがありました。
もちろん、もうみんな大パニックです。
生活用水がなくなるわけですから。
だからこそ、みんなで協力が必要なわけです。


3)隣保班

この言葉、知ってる人います??
ご存じの方は地方都市経験者か勉強なさってる方だと思います。
そして、このエリアが大分県 というのもこれでわかるでしょう。

隣保班というのは、いわゆる「隣組」のこと。
自治会のさらに細かい組み分け、、といったイメージだろうか。
ググってみたら、”戦時体制下で国民を総動員するためにつくられた末端組織” 
近衛文麿時代にそう呼んでいたという。
良し悪しは別にして、こういう活動が今も習慣として残っているエリアなのだ。
そんなこんなを知らずして、どうやって地方都市生活が成立するんだよ!?
やはり郷に入っては郷に従う柔軟さは必要です。
もちろん、耐えきれないならそこに住まなきゃいいんだけど。

4)民俗的な習慣

節句や季節ごとの祝いなどで地方ごとにルールが違う。
地方といっても、隣村で考え方が違うこともある。
これは細かく書けば書くほど一つの学術ジャンルになるだろう。
ここで言いたいのは、連綿と続いてきた当地での生活文化で形作られた道徳つまり、”その土地の地方ルールというものがある”ということ。

それが時代に沿う場合、その地区は快適に発展するか、人々は楽しいだろう。
そうでない場合は、息苦しく不自由になるし、さらに老害が若者の活動や発展を阻害・制限したりするきっかけにもなっている。今は後者の方が強いだろう。


【ところで家を建てる話と地方ルールの関係は??】

話はもどって、家を建てるにあたっても地方ルールの遵守の重要性がある。

まず取水と排水問題。

どこから生活用水を引き込み、どこへ排水するのか という問題。

取水ができたのに排水先の集落の自治会が納得いかない場合、排水できなかったりすることもある。
”(誰の権利物でもない)河川に流すんだから問題ない” 
というのが一般的な日本国内の憲法で守られた法律であるが
それだけというわけにもいかない。
やはり、そこで揉めたら上述したような活動に支障をきたすのだ。

私も、周囲から伝え聞く住民同士のトラブルを思うに、
もっと今風に論理的に、割り切って考えてくれたら、、、と思うことは多いが
それが集落を発展から妨げたのかもしれないが、ある意味、守ってきたのかもしれない という印象もないわけではない。

非常に悩ましく、むつかしいことだが、これが都市と地方の認識の違いだと思う。
また機会ごとに細かく詳細に触れてみたい。

ただ、
自治会なんか入らなくていいよ” なんて言う先行移住者や不動産屋がいたら、
彼らは、長く住んだことがない・住む気がない、あるいは分かってない人々だと思う。
本当に地方に住んで楽しく生きて、長く定住するなら、そういう短絡・刹那的というか、場当たり・使い捨て的というか、そういう安易で浅薄な考え方はしない方がいいと思う。

そういう移住者が増えれば増えるほど、地方の地元住民は身構えてしまう。
”どうせまた、根を下ろすこともなく、集落をかき乱して住めなくなったらあっさり出ていくんだろうに。。。”と口には出さないがお考えの人が多いのだ。
そしてそれは、後進の移住活動者の難易度を上げることになり、
彼らに迷惑をかけていることにもなるのだ。

日本国民は、大抵常識範囲内なら、どこに移動し住んでも構わないことになっている。しかし、行き先には暗黙のお約束やルールがあることもわかっておくべきではなかろうか。